ニコレッタ・チェッコリのタロットカード

占いに使うタロットカードに新しいものが仲間入りしたのでご紹介します。イタリアの人気画家ニコレッタ・チェッコリの絵を使用したタロットカードです。

従来のウエイト版に沿った絵柄とは異なるため、タロット初心者の方には難しいかもしれませんが、イラストに深みがあり直観力や想像力を刺激される素敵なカードです。

どの絵柄も美しいですが、その中でも目を引いたものをいくつかご紹介します。
◆左から「Ⅱ.女教皇」、「Ⅻ.吊るされた男」

◆左から「ソードの1」、「カップの2」

◆左から「カップのクイーン」、「ペンタクルのペイジ」

今後の占いの際に登場すると思いますが日によって使用するタロットを変えているので、「チェッコリのタロットで見てほしい」というご希望がありましたら、ご予約の際にその旨をメッセージ欄に書いていただけると幸いです(^^♪

ウェイト版タロットのシンボリズム:[1.魔術師]-1

ウエイト版タロットに描かれているシンボルの意味を見ていくシリーズです。
今回は[1.魔術師]のカードを取り上げます。

(以下の写真:ウェイト版[1.魔術師])
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作画:パメラ・コールマン・スミス)

まずシンボルを見て行く前に、[魔術師]のカードの一般的な意味には次のようなものがあります。「創造的なエネルギー」、「インスピレーション」、「新規の試み」などです。

それでは[魔術師]のカードに描かれているシンボルを見ていきます。
今回は人物の頭上に描かれている《∞》と、人物の腰に巻かれた《尾を噛んだヘビ》について取り上げます。
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ウェイト自身の解説書『The Pictorial Key to the Tarot』では《∞》について「聖霊の神秘的な印・生命の印」であり「無限」を表すものだと書かれています。
更に《∞》のマークは数字の8とつながりがあり、「8はキリスト教グノーシス主義者の言うところの「キリストの復活」の数字」だということも書かれています(数秘術で、ギリシャ文字を使った「ゲマトリア」という手法を使い「イエス(Jesus)」を数に変換すると「888」になります)。

《尾を噛んだヘビ》については「よく知られた「永遠」の伝統的なシンボル」で、特にここでは「霊的な達成は永遠である」という意味だと書かれています(自分の尾を噛むヘビ(もしくは龍)は「わが終わりこそわが始め」=「永遠・円環的時間」という意味の象徴で「ウロボロス」と呼ばれます)。

どちらも永遠性を表すシンボルで「(ウェイト版の)「魔術師」が、明らかに有限の時を越えた永遠に結びつく存在を意図して描かれていることがわか」ると、『タロット占術大全』(著:伊泉龍一/説話社)の中で書かれています。
以上から[魔術師]のカードの《∞》と《尾を噛んだヘビ》は、描かれた人物の超越性を示す印として受け取ることができます。

ウェイト版タロットのシンボリズム:[0.愚者]-2

前回の「ウェイト版タロットのシンボリズム~」で、[0.愚者]のカードの人物が手に持っている《白い薔薇》について書きました。今回は人物の足元にいる《白い犬》について見ていきます。
(以下の写真:ウェイト版[0.愚者])
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作画:パメラ・コールマン・スミス)

ウェイト自身の解説書『The Pictorial Key to the Tarot』の《白い犬》についての記述は「his dog is still bounding(彼の犬はまだ飛び跳ねている)」という一文しかありません。

タロットの本で《白い犬》についての記述でよく見るのは、「犬は崖の傍にいる人物に対して警告を発している」というようなものです。
『タロット占術大全』(著:伊泉龍一/説話社)では、「サンドラ・トムソンの『タロット辞典』のなかでは、白い犬を「愚者の魂を導くガイド」を表しているのかもしれないと述べている」と書かれています。
『シークレット・オブ・ザ・タロット』(著:マーカス・カッツ 他/訳:伊泉龍一/フォーテュナ)では、「信仰」を意味し、「信仰は神との合一への暗がりへ向かって、その淵を越えて渡るために真に捧げることのできる唯一のものである」と書かれています。

以上を見ると《白い犬》は、[愚者]の人物を正しく導く役割の意味を担っているようです。

『世界シンボル辞典』(三省堂)の「犬」の項目を見ると、このシンボルは世界中の様々な宗教や神話でもしばしば「警戒」「導者」「忠誠」を表すとされます。
例えばエジプト(神話)では「犬は、タカの頭をもつ太陽神を先導し、太陽が軌道をはずれないようにする」と書かれています。(ちなみに「タカ」と同じような象徴の意味を持つ「ワシ」のシルエットが、[愚者]の人物の持つ袋に書かれていると一説では言われています。「ワシ」は四大元素の内の空気の象徴です)
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またギリシア・ローマ(神話)の項目では「ヘルメス(ギリシア神話の伝令神)は〈善き牧者〉として犬のシリウス(「すべてを見る不眠の警戒心」)をつれている」「魂の導者」と書かれています。

神の世界から降り立ったとされる[愚者]の人物の、恐れを知らない楽観的で自由な冒険心は、この《白い犬》の存在によって保障されているのかもしれません。

ウェイト版タロットのシンボリズム:はじめに/[0.愚者]-1

タロットには様々なバージョンがありますが、その中でもポピュラーなウェイト版タロットには、作者のウェイトによって様々なシンボル(象徴的な意味を示すもの)がおり込まれています。
(以下の写真:ウエイト版[17.星][18.月])
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作画:パメラ・コールマン・スミス)

例えばこの大アルカナの[17.星]と[18.月]のカードを見ると、[17.星]では《裸の女性》、《2つの水瓶》、《8つの星》など、[18.月]では《下の水から上がってくるザリガニ》、《犬のような2匹の動物》など、さまざまな気になる物が描かれています。
このようなシンボルについて、その意味をウエイト自身は明確に示していないため、後のタロティストの間で様々な解釈がなされ、未だに謎の部分もたくさんあります。なので、確実な答えというものは無いのですが、これらシンボルのもつ意味を探ることで、よりカードの意味を深めることができ、また知るだけでも面白さを感じられると思います。
ということで、今回から何回かに分けて、ウェイト版タロット(の大アルカナ)に描かれているシンボルに少しずつ触れていこうと思います。

(シンボルの意味を見ていくにあたり、ウェイト版のシンボルの意味を扱ったいくつかの本や、ウェイト自身のウェイト版タロットの解説(「The Pictorial Key to the Tarot」)を参考にしていきます。)

今回は大アルカナの[0.愚者]を見ていきます。
(以下の写真:ウェイト版[0.愚者])
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作画:パメラ・コールマン・スミス)

まずシンボルを見て行く前に、[愚者]のカードの一般的な意味には次のようなものがあります。「自由・純粋さ」、「冒険精神」、「人生の新たな局面に飛び込む」などです。
(ウェイト版[愚者]は文字通りの「愚かな者」を表しているわけではありません。上位(神)の世界から降り立ってさまざまな探求をしていくカードの人物の、その存在性を隠すために、意図的にウェイトが「愚者」という名前にしたというような話もあります。)

それでは[愚者]のカードに描かれているシンボルを見ていきます。

まずは[愚者]の人物の手に持たれている《白い薔薇》についてです。
fullsizerenderこの《白い薔薇》の意味としてタロティストの間でよく言われるのが「無垢」「純粋さ」です。
『世界シンボル辞典』(三省堂)の《白い薔薇》のキリスト教の項目を見ても、「無垢」「純潔」という意味が並びます。
最近出版され日本のタロティストの間で話題になった『シークレット・オブ・ザ・タロット』(著:マーカス・カッツ 他/訳:伊泉龍一/フォーテュナ)の中では[愚者]の《白い薔薇》は、ウェイトの所属していた魔術結社・黄金の夜明け団で使われていた意味として、「沈黙」を意味すると書かれています。
確かに《薔薇》には「沈黙=秘密」という意味もあり、ウェイトの立場であるキリスト教神秘主義という位置づけからすると、2つの意味が組み合わされていた可能性もあります。すなわち「上位からの使者であるこのカードの人物の、純粋で自由な意図は他には秘密にされ隠されている」という意味にもとれます。

長くなってしまったので今回はここまでにして、次回は[愚者]の人物の足元に描かれている《白い犬》について見ていこうと思います。

タロットの基本 小アルカナ-2

小アルカナの各スート(カップ、ペンタクル、ワンド、ソード)には、前回紹介した「ニューメラルカード」と呼ばれる1から10までの数札と、「コートカード」と呼ばれる4枚の人物カードで構成されています。今回はこのコートカードについて書いていきます。

コートカードはキング、クイーン、ナイト、ペイジの4枚で成り立っています。
(下の写真:全てワンド/順にキング、クイーン、ナイト、ペイジ)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

これらのカードの読み方として、単純にそれぞれのカードの人物の特徴を持つ人を表すこともあれば、それぞれの人物が表す原理の意味を読むこともあります。
今回は簡単にそれぞれの人物の特徴を紹介します。

キングは支配力があり、多くの人に影響力を持つ人物、社長や組織のトップ、価値を自ら創造できる人物などを表します。
(下の写真:全てキング/順にカップ、ペンタクル、ワンド、ソード)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

クイーンは聡明さ、受容性を持ち、慈愛の深い人物や、他の人の感情の部分に対して強い影響力を持つ人物などを表します 。
(下の写真:全てクイーン/順にカップ、ペンタクル、ワンド、ソード)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

ナイトは応用が利き、行動力のある人物、リーダーとして他の人を引っ張っる力のある人物を表しています。
(下の写真:全てナイト/順にカップ、ペンタクル、ワンド、ソード)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

ペイジは学生や見習い中の人、誰かの指示に従う側の人物、これから何かにチャレンジしていくまだ未熟な人物などを表します。
(下の写真:全てペイジ/順にカップ、ペンタクル、ワンド、ソード)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

これら人物の特徴に各スートの意味を加え、計16枚の人物としての状態もしくは原理をあらわしたものが小アルカナの人物カードの意味になります。

タロットの基本 小アルカナ-1

タロットカードは「大アルカナ」と「小アルカナ」と呼ばれるカードで構成されていますが、今回はそのうちの小アルカナを取り上げます。

前回紹介した大アルカナが人間の持つ普遍的な意識・内面的な要素などを表すのに対し、小アルカナは人が実際に生きていく際の具体的な局面・外面的な要素を表します。

小アルカナはまず4つの「スート」に分けられます。
(下の写真:順にカップ、ペンタクル(五芒星の描かれたコイン)、ワンド(木の棒)、ソード)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

それぞれは4大元素と対応しており、カップは水、ペンタクルは土、ワンドは火、ソードは風です。

基本的な意味として、カップは情に関すること、受動的な性質、結合・混じり合う性質などを表します。
ペンタクルは物質的な物やお金、労働、ある狭い範囲の中に複数の要素をまとめる性質などを表します。
ワンドは精神性、創造力、向上心、興奮性、形から解放され上昇していく性質などを表します。
ソードは識別力、意志、知性、思考、ひとつのものを分割・分散させる性質などを表します。

各スートは1~10までの数札(ニューメラルカード)と、ペイジ・ナイト・クイーン・キングの4枚の人物カード(コートカード)で構成されています。

ニューメラルカードは、数字の意味に各スートの特徴を組み合わせたような絵柄となっています。ここではウェイト版の絵柄でその特徴を見ていきます。

例えば1のカードを見ると、1という数字は「始まり、新しく純粋なエネルギー」などの意味があり、各スートのシンボルがメインの絵となることで純粋なエネルギーを表し、それがどこからか差し出される絵柄が始まりを意味しています。
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

続いて2のカードを見ていくと、2という数字は「二極化、対称性、資質・可能性」などの意味があり、それが各スートの特徴と組み合わされ、カップの2は「気持ちの交流、恋愛 など」、ペンタクルの2は「メリットの比較、現実的なことへの適応力 など」、ワンドの2は「野心、大きな夢、展望 など」、ソードの2は「緊張状態、均衡を保つ など」というような意味を持つ絵柄となっています。
(下の写真:順にカップ2、ペンタクル2、ワンド2、ソード2)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

スートのもう一つの要素コートカードは、ニューメラルカードとはまた違った意味を持っています。コートカードについては次回書いていきます。

タロットの基本 大アルカナ

タロットカードは「大アルカナ」と呼ばれる22枚と、「小アルカナ」と呼ばれる56枚のカード計78枚で一揃いとなっています。
今回はそのうちの大アルカナについてです。

大アルカナは、人間の本質的な面である意識活動を映す鏡のようなものです。それぞれのカードが人の意識の普遍的な状態を表すので、具体的な出来事を示すよりも、意識の中での変化や出来事を表すことが多いと考えられます。
(下の写真:ウェイト版大アルカナ「0.愚者」~「21.世界」)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

タロットの解説者によっても違いがありますが、タロットカードは数の順番に従って一連の続き絵のようになっていると捉えることができます。
大アルカナでいうと、0~10までと11~21までの2つのグループに分けて2つのサイクルを表すと考えるのが一般的です。その流れの解釈についても様々な見解がありますがその一例として、「0.愚者」のカードで、ある範囲の世界から違う範囲の世界に飛び出し、「9.隠者」までで普遍的な意識の発達段階が表され、「10.運命の輪」で具体的な場においての意識の展開が始まり、様々な体験を経て「21.世界」で過不足ない完成状態にたどり着く、という解釈があります。

他にも、世界的なタロットのベストセラー本となっているレイチェル・ポラック著『タロットの書 叡智の78の段階』では、大アルカナを3つのグループに分ける方法が載っており、こちらも大アルカナの流れを理解する上ではとても役に立ちます。

タロットリーディングの際に大アルカナが出てきた場合は、出てきた場所の意味によっても変わってきますが、そのカードの示す意識の部分がキーポイントになってきます。また、展開したカードの中で大アルカナの比率が多い場合には、現実の出来事としての変化よりも、自分の中での意識の変化に注目する必要があることを示しており、転換期なども大アルカナが多く出る傾向となります。

タロットの基本 ウェイト版とマルセイユ版-2

タロットカードのデッキで現在最もポピュラーなウェイト版とマルセイユ版。
この2種のデッキの違いのひとつは、小アルカナの数札(1~10)の絵柄です。
(下の写真:ウェイト版・カップ1~4)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

ウェイト版が物語の一場面のような絵柄なのに対して、マルセイユ版はトランプのようにシンボル(カップなど)がそれぞれの数描かれただけのシンプルなものとなっています。

もうひとつの違いとして、大アルカナの「力」と「正義」のカードの順番が入れかわっています。ウェイト版は「8.力」「11.正義」、マルセイユ版は「8.正義」「11.力」です。ウェイト版の方がマルセイユ版よりも後に制作されましたが、制作者のウェイトが意図して順番を入れかえました。(下の写真:最初の2枚がウェイト版「8.力」「11.正義」、後の2枚がマルセイユ版「8.正義」「11.力」)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

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(出典:Wikimedia Commons/マルセイユ版タロット)

ウェイト版の方が出版されている参考書・専門書の数が多いため、初めに手に取るならこちらの方が取り組みやすいかもしれません。

読むほうにとってはそれぞれに良さがあります。
ウェイト版は絵柄でカードの意味を察しやすいので、パッと見ただけで意味を理解しやすいこと、また制作者のウェイトによってさまざまなシンボルや意図が付け加えられており、それらの意味を織り交ぜて読んでいく面白さがあります。

マルセイユ版は純粋に数の意味とシンボルの意味の組み合わせで見ていくので、ウェイト版のように意味の限定された絵柄に引きずられずに読んでいくことができます。その意味ではマルセイユ版はより広範な意味をカバーすることができ、読む方の直観力も鍛えられます。

お店ではお客様のインスピレーションも大事な要素となるため、絵柄を見ただけでなんとなく意味の分かるウェイト版を使うようにしています。マルセイユ版に興味のある方・マルセイユ版で占ってみたい方は、ご予約の際のメッセージ欄に書いていただければマルセイユ版でも占えます(^v^)

タロットの基本 ウェイト版とマルセイユ版-1

実際にタロットリーディングを受けていただく時に、タロットの基本的な知識があるとより理解しやすく面白いと思うので、今後のブログでタロットの基本を簡単に載せていこうと思います。

1回目は、タロットカードの有名な2つのデッキの種類、ウェイト版とマルセイユ版についてです。

タロットカードのデッキには、ポピュラーなものが大きく分けると2つあります。
ひとつは「ウェイト版(ライダー・ウェイト版、ウェイト・スミス版ともいわれる)」、もうひとつは「マルセイユ版」というものです。

ウェイト版は、イギリスの魔術結社 ゴールデン・ドーンの一員で、魔術やシンボリズム研究に邁進したアーサー・エドワード・ウェイトが作り出したものです。ウェイトが結社の教義に基づくカバラ思想・神秘的象徴などに則って指示した構成に従って、同じ結社の一員で画家でもあったパメラ・コールマン・スミスという女性が絵柄を描きました。(下の写真:0.愚者、1.魔術師、2.女教皇、3.女帝)
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

現在最も親しまれているのはこのウェイト版で、この版を元にした様々なタロットカードが作られています。

もうひとつのマルセイユ版は、16世紀から18世紀頃のヨーロッパで大量生産されていたカード・またはその絵柄を踏襲したカードです。「ヴィスコンティ版」というタロットカードから派生したもので、ヴィスコンティ版は中世イタリアの貴族ヴィスコンティ家のために作られたものです。こちらは現存する最古のタロットカードとされています。そこから派生してフランスで作られたのがマルセイユ版です。
(下の写真:0.愚者、1.魔術師、2.女教皇、3.女帝)
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(出典:Wikimedia Commons)

私はお店でのリーディングの際にはウェイト版のカードを使っていますがその理由や、ウェイト版とマルセイユ版の違いをまた次のブログで書いていきます。

タロットで傾向を予測する

前回のブログで「タロットは“今”に焦点をあてる」と書きましたが、タロットでは1年先くらいまでの各月のおおまかな傾向であれば見ることができます。こちらを見ることで、各月の傾向と対策を知ることができます。

例えば、来月がどのような1ヶ月になるのかを見るために1枚タロットを引いて、[戦車]の逆位置のカードが出たとします。[戦車]の逆位置には「2つのあい反する価値観のうちの、片方に偏った見方をする傾向。また事がストレートに順調には進んでいかない」というような意味があります。いざその月になると、なんとなく調子が出ない傾向が出てきます。その時に、その原因がどこにあるのかを[戦車]の逆位置のカードで知ることができます。そしてその部分を意識して改善する努力をすることで、その月の困難が和らげられていきます。
このようにタロットでは、事前にどのような傾向になるのかを予測し、改善策を知るということもできます。