2019年2月5日 水瓶座の新月(占星術)

(Image license:creative commons/Creator:Yutaka Tsutano)

2月5日は水瓶座の新月です。

新月は始まりのエネルギーをもたらすので、新しく計画や目標を立てたり願い事をするのにいいとされています。

今回の新月は水瓶座で起こります。
サビアンシンボルは水瓶座16度「机の前の偉大なビジネスマン」
焦点を当てたいキーワードは「壮大な未来的ヴィジョンを持つ」です。

前回1月6日の山羊座の新月から月の周期が一巡し、その間に自分の願望実現のために必要な課題やそぎ落とし、新たな目標なども出てきたのではないでしょうか。
今回の水瓶座16度の新月は、一度立てた計画や自分の信念などを一回壊し、より広い視野を持つ必要のあることを表しています。その上で、更に壮大な目標や願望を持つことで、大きな展開につなげるパワーが出てきます。
以上のようなことを、今回の新月での計画や願い事を考える際に取り入れるのがおすすめです。

水瓶座のキーワードは、未来的思考、グローバルな価値観、科学やコンピューター・デジタル技術、最先端テクノロジーなどです。象徴する体の部位は脛、ふくらはぎ、足首、リンパ系です。これらもヒントにするといいと思います。

また今回の新月は射手座の木星からの協力を得て、より普遍的で冒険心溢れる理想や、理想の仲間を視野にいれることを促しています。
これまでの計画に執着せずに、新たな視点に立って今回の新月を活用してみてください。

【願い事・目標・計画を立てる時のポイント】
願い事・目標・計画を立てる時は、新月を迎える2月5日6時04分以降とし、翌日6日8時59分までに済ませてしまうのがおすすめです。
(新月の願い事の方法は以下のブログ記事をお読みください)

新月の願い事

2019年1月6日 山羊座の新月と日食(占星術)

(Image license:creative commons/Creator:Yutaka Tsutano)

1月6日は山羊座の新月です。それに加え今回は日食も起こります。

新月は始まりのエネルギーをもたらすので、新しく計画を立てたり願い事をするのにいいとされています。今回は日食も起こるため、自分を新たな自分としてアップデートするためのエネルギーが強くなり、計画や願い事を叶える力がよりパワフルに流れると考えられます。


今回の新月・日食は山羊座で起こります。焦点を当てたいキーワードは「なりたい自分の姿を現実化していく」です。

計画や願い事を考える際には、自分の理想や本当にやりたいことを現実にあらわしていくこと、目標に向かって着実に進んでいくことなどと関連させるのがおすすめです。頭で「こうしたい」と考えていたけれど行動に移せていなかった方は、実際に開始させる大きなチャンスです。夢や目標に向かって努力を続けている方は、再度自分の目標や計画を確認し掲げることで成就への道がひらけてくるでしょう。

現実に表現していきたい自分の姿や、成果を出したいこと・やりたいことは何なのかを考え、実際にものごとを開始させ、着実に成果を出しながら進んでいくこと、それらに焦点をあて願い事をすると、山羊座の新月のエネルギーに沿った形でパワーを得ることができます。

今回の新月・日食は冥王星、土星、海王星という大きな影響力を持つ天体からの後押しもあるため、より大きな理想や目標を掲げるといいでしょう。

願い事をするのは、新月を迎える1月6日10時28分以降とし、6日のうちにすませてしまうのがおすすめです。
(新月の願い事の方法は以下のブログ記事をお読みください)

新月の願い事

 

今回の山羊座の新月・日食はなりたい自分を実現していくために大きな力となってくれます。ぜひ活用してみてください。

太陽・山羊座の1ヶ月(2018年12月22日~2019年1月20日)【占星術】


12月22日から来年1月20日まで、太陽は山羊座に滞在します。

この期間に注目の集まりそうなことを、占星術のホロスコープから読み解きました。流れに乗ってものごとを大きく広げたい方は、ぜひ下に示すことを取り入れ活用してみてください。
また期間中に注意の必要なことも書いているので、併せてお読みいただけると幸いです(^^)

【太陽・山羊座の期間(12月22日~2019年1月20日)に注目の集まること(日本国内に限る)】
◆神秘的なもの、スピリチュアル、占い、夢の世界(これらの要素の入ったものにお金を出す人が増える)
◆社会・公共の新たな仕組みや基盤をつくること
◆これまでにない新しい家庭・家族のかたち、新しい居場所づくり
◆深い感情でつながり合った人間関係、絆

【太陽・山羊座の期間(12月22日~2019年1月20日)に注意の必要なこと】
仕事に身の入らない雰囲気ができ、作業上のミスも増える傾向にありそうです。公共機関の活用や買い物、外食などをする際にも、スムーズにいかないことが増えそうなので、外出する際は気持ちに余裕を持って行動するのがおすすめです。

2018年11月8日 木星が射手座に移動(占星術)

11月8日に木星(♃)が射手座(♐)に移動しました。

木星は拡大、発展、増殖などを司る天体で、ひとつのサイン(星座)を約1年で移動します。木星は滞在するサインの性質を増殖させるので、このサイクルを利用して追い風にするのがおすすめです。

今回木星の移動した射手座のキーワードは、向上心、真実の探求、総合的な視点、哲学、旅、フェアな精神で競争すること、スポーツ競技…などです。

木星は射手座の支配星なので、木星が射手座に滞在している時には木星の力が発揮されやすくなります。この期間には、楽天的で善意のある行動をしたり、冒険心をもって動いたりすることで幸運を得やすくなります。また精神性や抽象的な理解力を必要とする哲学や思想的な学問に取り組んだり、普遍的な法則・真実の探求に目を向けていくことも、自身の拡大や発展につながります。向上心をもとに自分の技を磨くのにも良い時期です。

ただし木星は良いものだけでなく悪いものも拡大させる性質があります。真実や理想の追求に固執して他人を傷つけたり、誇大妄想的になったりしないように気をつけましょう。

精神性や真実、自分自身の可能性の探求や向上を求めることは、宇宙の中での自分の場所を明確に理解することにつながります。木星が射手座に滞在しているこの期間に、自分自身をより高めることを積極的に行ってみてはいかがでしょうか。

占星術ってどんなもの??


私はセッションで西洋占星術を使用しますが、占星術とはどんなものなのか、また何を知ることができるのか...など、はじめての方はわからないことも多いと思います。
そこで改めて、占星術とはどんなものなのか、また私の占星術メニューでは何を知ることができるのかなどについて書いていきたいと思います。

まず今回は、占星術とはどんなものなのかについてご紹介します。

西洋占星術には長い歴史があり、その起源は紀元前2400年頃バビロニア人による天の観測とその記録によるとされています。その後時代によりさまざまな発展・変化を遂げながら現代まで伝えられました。

占星術は「ホロスコープ」という、占星術で使う天体配置を示した図を読み解き、人や物事を深く理解するツールです。

ホロスコープは特定の年月日、時間、場所の図を示しています。例えば自分の生年月日、生まれた時間と場所から導き出した図(ネイタルチャート)は、自分がこの世界をどのようにとらえ、そこでどのように生きていくのかという根源的なプログラムを示しています。自分のネイタルチャートを知ることで、才能・仕事・金銭面・人間関係など各分野での強み・弱みや、陥りがちな思考・行動のパターンなどさまざまなことを知ることができます。

またこの他、「進行法」「トランジット法」「ヘリオセントリック占星術」「ホラリー占星術」などさまざまな技法を使用することで、自身の内面の変化、天体の周期と配置から自分がどのような影響を受けているのか(自身に起こる出来事の原因や対処法、今後の流れ)、自分の使命やより主体的に生きるための方法、具体的な質問の答えや日どり...など多くの情報を受け取ることができます。

なぜ自分や他の人、物事などを知るのに、天体の動きを見るのだろう?と思うかもしれませんが、それは占星術の思想の根幹に「わたしたちはすべて宇宙の一部である。そしてわたしたちはみな同じ周期とパターンに従っている」という「照応の法則」があるからです。

(「照応の法則」=
上なるもののごとく、下なるものはあり
内なるもののごとく、外なるものはあり
宇宙のごとく、魂はあり)

このことに関しては、私自身学ぶことのとても多かった本、ケヴィン・バーク著『占星術完全ガイド』の説明が優れているため、こちらを引用させていただこうと思います。

――ケヴィン・バーク著『占星術完全ガイド』「序論、及び占星術の歴史」より

占星術はひとつのツールであり、それ以上でもなければ、それ以下でもない。(略)占星術は科学でも宗教でもない。(略)
占星術は惑星の周期(サイクル)の研究である。惑星の周期的な動きを観察することによって、わたしたちは自分自身の人生における周期やパターンについて深い理解を得ることができる。
占星術はヒーリングと変容のための有力なツールともなる。そして、それは宇宙との霊的で重要なつながりを解き明かす鍵にもなりえる。困難な状況を解決するために、占星術をさまざまな方法で生かしていくことも可能である。(略)

個人的なレベルにおいて、占星術はわたしたちの生き方について考え、人生の中での経験をより深く理解するために使うことができる。出生(ネイタル)チャートに目を向けていくことで、私的な問題、自分固有のパターン、そして恐れや夢といったことについての洞察が与えられるだろう。また、自分の人生の目的を見つけ、より確かな自己認識に達することも可能である。占星術は自分の最も素晴らしい潜在的可能性を知り、それを解き放つ手助けとなる。さらに宇宙との調和の中で、わたしたちがいかに生きていくかを教えてくれるものともなる。

占星術は現実的な悩みに関してさまざまなアドバイスを提示することができますが、その根源的な要素として、わたしたちが宇宙の中での「自分」というものを知り、いかに宇宙とつながりなおすか、またそれらを知ることで自分に備わるエネルギーをいかに引き出すか、を知るための糸口を示してくれます。

より広大な視点の中での「自分」というものを知り、大きなサイクルとの調和をとりながら、より自分らしく生きていくために必要な情報を、占星術は与えてくれます。

占星術ワークショップ in 福津市たベルたベルさん

昨年、講座『月のリズムとハーブ ~秋の夜長の季節に~』でお世話になった、福津市の素敵な学び場・たベルたベルさんで、今年もワークショップを開催します(^^)

『占星術で自分を知り、相手を知る ~家族が仲良くなる☆トワさんの占い~』と題しまして、ご自身と、ご家族などのお相手のホロスコープをもとに、お互いがより良く付き合っていくための情報を読み解きお伝えしていく座談形式のワークショップです。(ホロスコープとは占星術で使用する天体の配置図のことで、個人の生年月日を元に出したホロスコープを見ることで、その個人のもつさまざまな資質や特徴を知ることができます/下写真はホロスコープ例)。

ホロスコープで自分を知り、相手を知り、お互いが仲良くなるための付き合い方を一緒におしゃべりしましょう!今回もたベルたベルさんの身体を育むランチ付きです(^^)
占星術のセッションを普段よりもお得に受けていただけるこの機会、ぜひお気軽にご参加ください♪

●日 時:2018年11月1日(木曜日)10:00~14:00
●場 所:たベルたベル(福津市宮司4-18-22)※建物内へは奥の入口からお入りくださいませ。
●駐車場:たベルたベル横の公共駐車場をご利用ください。
●参加費:3500円(ランチ代、ご自身の鑑定料含む)※知りたいお相手の鑑定書は一人追加ごとに+1000円(前回ご参加いただいた方は鑑定料金から300円割引)参加費は当日現金でお持ちください
●定 員:5名
●講 師:灯遠(トワ)
●持ち物:筆記用具(メモ用)
●申込み・問合せ:(お申し込みは締め切りました)お問い合わせフォームの「お問い合わせ内容」に以下オレンジの内容を記入・送信ください。[ワークショップ参加希望/参加者さまの氏名/生年月日・生まれた時間と場所(市まででOK)]+知りたいお相手の鑑定書もお申し込みされる方は[お相手の名前(ニックネームでOK)/生年月日・分かれば生まれた時間と場所(市まででOK)]を併せて記入・送信ください。

(上写真は昨年講座でのランチ)

たベルたベルさんではさまざまな素敵なワークショップが開催されています。ぜひブログをチェックしてみてください♪
たベルたベルさんBlog:『おうちごはんplus』

ベルさんはどんなところ?

新しいメニュー“心のブロック解除”は、ベルさん限定のメニューです(^^)
ベルさんは、美容室とリラクゼーションを兼ね備えたサロンで、オーナーさんのこだわりのつまった素敵なお店です。こちらのお店の一部をお借りしてセッションをやらせていただいています。

実際どのような場所でセッションを行うかというと・・・3つのお部屋があり、どのお部屋に当たるかは日によって変わります。

こちらは本店の2階*

こちらは本店の1階*

こちらは本店のすぐ近くにできた新しいお部屋*

お店は西新の商店街から一歩小路に入り、老舗の洋食屋さんや素敵なカフェ、パン屋さんやケーキ屋さんなどのある、路地裏の一角にあります。
ぜひお散歩ついでにお気軽にお越しください(^^)/

現在の土星とアウタープラネット(占星術)

先日のブログ記事「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集【全30巻】(本の紹介)」の池澤さんのインタビューの引用で、「現代の世界はばらばらになってきているのではないか」というお話がありました。そのことと関連して、占星術的な視点で現在の状況を書いていこうと思います。特にここでは、三次元のルール・構造の規定に影響を与える土星と、宇宙的な真理としての影響をもたらすアウタープラネット(天王星、海王星、冥王星)を通して見ていきます。


破壊と再生の力を持つ冥王星が2008年1月に射手座から山羊座に移動し、現在も山羊座を運行中です。山羊座の領域である、社会全体の法則や構造、組織、集団、規則、制限などに、私たちの認識できない潜在意識の領域で大きな変容への働きかけがされていることを、このことが示しています。そしてその目に見えない変容を、昨年(2017年)12月20日に山羊座に移動した土星が、後追いで現実のものとして形にしていこうとしています。これは現在の社会の動きを見ると、さまざまなところに表れてきています。しかしまだまだ始まったばかりの段階で、社会的な構造に、根底からの改変がもたらされているがゆえの混乱状態が続いています。

加えて海王星が2011年から魚座に滞在していることで、空間を超えた共通認識や感情のつながり、今ある境界・構造の融解を、無意識下で促されています。目に見える現実や実際的な事柄の膠着された状態のみに執着している人にとっては、この海王星のエネルギーとの間で齟齬が起こるため、より困難を覚えることになります。(特に現在海王星と冥王星はセクスタイルのアスペクトを形成しており、それぞれのエネルギーを相互に補完し合っている状態です。また、来年2019年の1月頃から今度は海王星が土星とセクスタイルを形成するため、海王星の力の無意識下での働きが、より現実社会に反映されやすくなります)。

そして更に天王星が2018年5月16日に牡牛座に入ったことで、目に見える場所・物事への自身の狭い帰属意識やローカルな物事に揺さぶりがかけられ、そのような箇所の変革が求められています。これまでの容れものであった狭い視点や場が打ち崩されていくことにより、現実面で自身がこれまで帰属していた狭い視点を持つ物事に、しがみつくことはできなくなっていきます。

山羊座と牡牛座という、どちらも現実に即した容れものを示す土の要素のサインに、大きな変革をもたらす冥王星と天王星が入ることにより、目に見える現実としてわかりやすく混乱が起こっているのが現在です。しかしこの混乱を乗り越え、もはや必要のないさまざまな制限や権威、範囲を手放していき、空間を超えた共通認識や感情の共有を行っていくことで、より大きなつながりがもたらされ、そのような世界の構築が可能となってきます。

今回は「ばらばらの世界」というキーワードを元に、占星術のホロスコープという概念装置を通して、現状に関してのヒントを見ていきました。ひとつの視点として活用してみてはいかがでしょうか。

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集【全30巻】(本の紹介)

占星術で使用するホロスコープを見ると、時代の変化や、今どのような波が来ているのか、ということを象徴的な概念を通して認識することができます。そのように日々ホロスコープを読む中で、今現在やこれからの変化の質を知り、何が必要なのかを探っていますが、ここでは、そのような変化に対応する上で役に立つような本を紹介していきます。

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【池澤夏樹=個人編集 世界文学全集【全30巻】/河出書房新社】

前のブログの記事「『世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで』池澤夏樹(本の紹介)」で池澤さんの本を紹介しましたが、この本の後に池澤さんが個人編集して出版された世界文学全集全30巻の中から選んで読むのもおすすめです。
この全集は第二次世界大戦以降に書かれた世界文学で構成されており、「今の時代、今の世界を読み解く。何千年も前からずっと生きてきた人間がいまの時代にぶつかったときに何を考えるのか。そういうことを考えるためのもの」という基本方針で選ばれいます。ポストコロニアリズムやフェミニズムの視点、移民、難民、移住者など移動する作家の作品などが取り揃えられ、読む者にさまざまな視座を与えてくれます。

この全集について池澤さんが話されているものとして、『池澤夏樹、文学全集を編む』(河出書房新社/2017.9.30初版)のロングインタビューから少し紹介します。

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(聞き手:山本貴光)現代はバベルの塔の時代というか、お互いに話が通じにくくなっている印象があります。半分はネットによって従来は互いに知りようもなかった人々の多様な意見が目に入るようになったためかもしれません。それにしても、他人の世界の見方を許容せずに争うということが、どうも目につきます。

(池澤)凝縮力がなくなって、エレメントが散開的になっている。 何も同心円状になる必要はないけれど、こんなにばらばらになっていると、断片ごとの間の交通がなくなりますね。

(山本)その交通をどう取り戻すか。ひょっとしたら、今の情報環境の中で、どうやって共通認識を作り直すかということが重要な課題になるかもしれません。

(池澤)だから文学は役に立つ。「では何ですか」と言われたら、「こんなものだ」と帰納的に見せる。 これは理屈を言っても仕方がなくて、だから実物で示す以外しようがなかった。それがこの全集なんです。

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現在の「バベルの塔」の時代のような、ばらばらの状態から、より大きな範囲のものとしてつながりを取り戻す一つのツールとしても、世界文学を読む、ということの持つ大きな意義がありそうです。

『世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで』池澤夏樹(本の紹介)

占星術で使用するホロスコープを見ると、時代の変化や、今どのような波が来ているのか、ということを象徴的な概念を通して認識することができます。そのように日々ホロスコープを読む中で、今現在やこれからの変化の質を知り、何が必要なのかを探っていますが、ここでは、そのような変化に対応する上で役に立つような本を紹介していきます。

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【『世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで』池澤夏樹/新潮社/2005.1.15初版(2017.3.24増補新版発行)】

さまざまな文学賞を受賞した小説家であり、詩や翻訳、評論なども執筆し、世界を辺境から見つめる旅人でもある池澤夏樹さん。本書は、彼が2003年9月に京都大学文学部で行った、一週間の夏期特殊講義の講義録です。
池澤さんが選んだ19世紀前半から20世紀後半までの10作の世界文学を通して、それぞれの時代の世界観を捉えなおすと共に、現代の世界はどのような変化の中に存在しているのかに関してたくさんのヒントをもらうことのできる本です。また紹介された世界的に著名な10作品を読みやすくしてくれる、分かりやすい導入にもなっています。

先日、天王星が牡羊座から牡牛座に移動したという記事を書きました(記事:「2018年5月16日 天王星が牡牛座に移動」)。この記事の中で、ローカルなものや自身の場というものを、より広げる変化が必要になってくる、ということに触れました。その一つとして、自身の視座を世界に広げていくということも大切になります。
日々の生活の繰り返しの中で、自身を新たに外に向けて広げるような変化を起こすことは容易ではありません。しかし自身の内側から何かを強く感じ取る経験をすることで、内面的な認識を広げ、自分を世界に開くための変化も可能となってきます。
そのように遠くの状況をより自身の内側の視点で受け入れ、自身を世界に開いていくツールとして小説は適しています。そのような世界文学への導入として、本書はとてもいい案内書となってくれます。