『世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで』池澤夏樹(本の紹介)

占星術で使用するホロスコープを見ると、時代の変化や、今どのような波が来ているのか、ということを象徴的な概念を通して認識することができます。そのように日々ホロスコープを読む中で、今現在やこれからの変化の質を知り、何が必要なのかを探っていますが、ここでは、そのような変化に対応する上で役に立つような本を紹介していきます。

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【『世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで』池澤夏樹/新潮社/2005.1.15初版(2017.3.24増補新版発行)】

さまざまな文学賞を受賞した小説家であり、詩や翻訳、評論なども執筆し、世界を辺境から見つめる旅人でもある池澤夏樹さん。本書は、彼が2003年9月に京都大学文学部で行った、一週間の夏期特殊講義の講義録です。
池澤さんが選んだ19世紀前半から20世紀後半までの10作の世界文学を通して、それぞれの時代の世界観を捉えなおすと共に、現代の世界はどのような変化の中に存在しているのかに関してたくさんのヒントをもらうことのできる本です。また紹介された世界的に著名な10作品を読みやすくしてくれる、分かりやすい導入にもなっています。

先日、天王星が牡羊座から牡牛座に移動したという記事を書きました(記事:「2018年5月16日 天王星が牡牛座に移動」)。この記事の中で、ローカルなものや自身の場というものを、より広げる変化が必要になってくる、ということに触れました。その一つとして、自身の視座を世界に広げていくということも大切になります。
日々の生活の繰り返しの中で、自身を新たに外に向けて広げるような変化を起こすことは容易ではありません。しかし自身の内側から何かを強く感じ取る経験をすることで、内面的な認識を広げ、自分を世界に開くための変化も可能となってきます。
そのように遠くの状況をより自身の内側の視点で受け入れ、自身を世界に開いていくツールとして小説は適しています。そのような世界文学への導入として、本書はとてもいい案内書となってくれます。