ウェイト版タロットのシンボリズム:[1.魔術師]-1

ウエイト版タロットに描かれているシンボルの意味を見ていくシリーズです。
今回は[1.魔術師]のカードを取り上げます。

(以下の写真:ウェイト版[1.魔術師])
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(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作画:パメラ・コールマン・スミス)

まずシンボルを見て行く前に、[魔術師]のカードの一般的な意味には次のようなものがあります。「創造的なエネルギー」、「インスピレーション」、「新規の試み」などです。

それでは[魔術師]のカードに描かれているシンボルを見ていきます。
今回は人物の頭上に描かれている《∞》と、人物の腰に巻かれた《尾を噛んだヘビ》について取り上げます。
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ウェイト自身の解説書『The Pictorial Key to the Tarot』では《∞》について「聖霊の神秘的な印・生命の印」であり「無限」を表すものだと書かれています。
更に《∞》のマークは数字の8とつながりがあり、「8はキリスト教グノーシス主義者の言うところの「キリストの復活」の数字」だということも書かれています(数秘術で、ギリシャ文字を使った「ゲマトリア」という手法を使い「イエス(Jesus)」を数に変換すると「888」になります)。

《尾を噛んだヘビ》については「よく知られた「永遠」の伝統的なシンボル」で、特にここでは「霊的な達成は永遠である」という意味だと書かれています(自分の尾を噛むヘビ(もしくは龍)は「わが終わりこそわが始め」=「永遠・円環的時間」という意味の象徴で「ウロボロス」と呼ばれます)。

どちらも永遠性を表すシンボルで「(ウェイト版の)「魔術師」が、明らかに有限の時を越えた永遠に結びつく存在を意図して描かれていることがわか」ると、『タロット占術大全』(著:伊泉龍一/説話社)の中で書かれています。
以上から[魔術師]のカードの《∞》と《尾を噛んだヘビ》は、描かれた人物の超越性を示す印として受け取ることができます。